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ルドルフ・シュタイナーやゲーテ的な人間観が どう神道によって承認され、またその逆ができるのか、 人間とは一体何なのか、かなり意味不で判り難いブログ
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『キリスト教は栄光に満ちて西方へと前進するのであって、東方へではありません。
東方では、東洋的な世界観の、-その最も高いレベルにあるとはいえ-最後の結果を
代表する宗教が広まるのが見られます。つまり、仏教が東方世界を捉えます。』

  (ネットで拾ったシュタイナーの言葉:”GA59”でGoogleで検索してチョ)

全ての日本人成人に「宗教」が必要であるとは思えません。
時には教えられるにはふさわしくない様な自由人がいるという事が、
私の短い経験から判ります。教義など関心なく、こぼれてしまう様な、
子供の様な純真さを持った友人が僕には何人もいます。

また宗教人や精神運動人のカッコ悪さとは水と油のような自由人が居ます。
一方全宗教を否定する人も居ますが、私にはあまりにもあり得ない愚行です。
どちらにせよ宗教は大部分の日本人にとって、それくらい生活には関係ない事なのです。

しかし「宗教性」となると話が別なのです。「永遠」という言葉、こういうものは全て、
宗教性に属する事がありえます。愛、痛み、人間性から発してそれを超えていくもの、
笑うこと・泣くこと、さらに人生や出会いから発して、さらに他人と共有したもの。
人間における「普遍性」から出発して、それをどう解釈するか人間は考えます。

今日も、今までも、これからも、シュタイナーの言葉や単なる僕の考えを、
一方ではあまり真剣にとって欲しくないとも思っています。それはナンセンスです。
ただ僕の意図はそんな所にないからです。ただ書いておくだけです、とりあえず。

さて今回取り上げたGA59という本(一連の講義)を含めて、自分の考えを自由に
述べたいと思います。今日は自分の印象も含めた上で、あとは色々と聞かれたりするので、
書いておくだけであって、暇つぶしの為に読んで下さい。これは試論でもあります。

さて蓮です。一体何を思い出しますか。それが今日の試論です。

先日取り上げた大本や教派神道つまり僕が定義する「後期神道」ですが、
結局神を云々するだけなら、それはドグマや解釈になります。東に向かう文化論は、
岡田茂吉も唱える所であって、今日のシュタイナーの意見もその符号を見せるわけです。
しかし実生活にとってそういう教義は何の役にも立たない。単に注意を喚起すればいい。

そういう意味で、話を進めると、シュタイナーは先日も取り上げたように、キリストに
3つの極を見出します。ルシファー・キリスト・サタンです。これはインド哲学の
ブラフマン・シヴァ・ヴィシュヌ、の様に、単に、数える為に言っている訳ではなく、
常に古代の叡智は3元性を観ている事は常識なのですが、もっと具体的に、
シュタイナーは太陽神霊キリストの土台を、あの時代にあって、ユダヤ教
仏教、そしてツァラトゥストラ教
(ゾロアスターのドイツ語読み)で解釈します。

そしてこのツァラトゥストラ、という言葉が今回、取り上げるメインなるものです。
その前に、この人物をニーチェは『ツァラトゥストラはこう言った』という文学作品に
一気に書き下ろすのですが、これは本当に力のある本です。この手の本をヒトラーは
戦争喧伝に利用し、学園闘争時代も日本人は読んでいたのです。まさに火の本です。

ゾロアスター教は別名、拝火教とも呼ばれていますが、現在その正確な姿は、
今回シュタイナーの解釈を含めまして、”世界宗教”と呼びたいと思います。
世界に神を見出す衝動です。世界を2分割して善と悪を立て分けて、救世神を
光の中に観ました。”救世主思想”の奔流の一部をここに大きく見ます。日本人には
救世主という感覚があまり疎遠なのはこの辺かも知れません。何故、救ってもらう
必要が発生しているのか
?不自然だと思う日本人も居るかも知れないでしょ。

それはさておき”世界宗教”に対攻して、仏教もシュタイナーは”内面教”というように、
位置付けます。(私の言葉ですが)。つまり”世界”に目を向けるのではなく、内面に
引き下がり、悟りを得るのが仏陀の教え、という感覚です。そして第3の道、そこに
ユダヤ教が確立します。しかし今回はこの3つのうちの1つ、ユダヤ教は省略

そして残る三分の二のキリストへの関わり方が、ツァラトゥストラと仏陀です。ここからが
今日の試論ですが、ツァラトゥストラはニーチェの超人思想に見られるように、
人間を克服する衝動があるのです。一方、仏陀もそうなんです。彼は現世を内面で
悟る事によって人間存在を苦悩の末に克服する事を教えました。彼らは、”教師”なのです。
この”人間克服思想”ドラマの原本になるのです。さて、人間を克服する事ができるのか?

どうでしょう?どう考えます?さ、日本人の皆様。どうなんだ、と日本文学者も言うわけです。

私の、神ながらの道の考え方は、そこに、危険を見る、としかまだ言えません。
場合によっては危険だし、また現段階では無理があるのです。そこが神道の賢さです。
ドラマによって人間賛歌であったり、または自己克服があるわけです。そこでです。:

私はこの自己克服運動の根本に、 があるのではないか?とも見ます。
それは古来から多くのインド人が見出した、チャクラです。チャクラとは人間の中心にある、
何と言うのかエネルギーポイントで、それをオカルト主義が熱心に開発するわけです。
しかしそれが不自然なんだ、という話になってきます。神道の秘儀ではそのような事が
勿論一部で行われてきましたが、天皇の秘儀も含めて、一切それは門外不出です。
天皇や日本神道が持つ神智は智というよりもなお叡智であって、しかしそれは祭なのです。
祭る事の意義が問題になってくるでしょう。それは今回のテーマではありません。

チャクラ開発を、自然尊重、カンナガラの霊統は、人工的とも見る解釈があり得ます。
常にこのチャクラは水星すなわち、人体の背骨に添って昇るマーキュリーの柱と呼び、
それがで象徴されるのです。しかしそれを神道では不自然な覚醒と考える可能性が
あるという事を、条件次第ですが考えます。勿論神道でも蛇信仰などは嫌ほどありますし、
天皇の秘儀そのものも蛇と関わりを否定できるというものでもありません。しかしながら、
そういう見方もできる、と知ると、日本の霊性は微妙にインド以西ののイメージとはまた
ちょっと違ってくるとも感じる事もできます。

さては実は私は木蓮、(映画「マグノリア」に幻想的に使われていますが、この映画で、
深刻な社会問題が起きうる現実の中で、超越的な偶然という遊びに)、咲く花が好きです

偶然とは一体何でしょうか?必然とは何でしょうか?色々世界はグチャグチャなのですが、
スマイルがある。ちょっとだけスマイルがある。それを見出す時に咲く、マグノリアが神秘です。

この微笑が微笑でいられるには、勿論人間がどん底を味わうかも知れないし、極普通に
生きるかもしれない。十二人十二色です。それがカオスになるのが社会だと思いませんか?
昔は風習に従って生きた。でもアメリカや現代社会では、そうはいかない。カオスです。
そういう所に”ツァラトゥストラ・スマイル”というモノがある。神が微笑むのです。人間の神が。
ま、これは所詮、カイン的なスマイル、見下したスマイルかも知れない。しかし勿論、
法隆寺の阿弥陀如来程ではないにしても、蓮には蓮のスマイルがあると思うのです。
それが仏陀やツァラトゥストラのスマイルです。克服するにしても最後にはそれがある。

日本にはコノ花サクヤという神が居ます。富士山です。それも花。
そしてシュタイナーが言う、薔薇十字運動があるのです。

日本の花とは、木の花です。木に咲く花です。それはキというのはホツマでは東を指します。
さてシュタイナーの薔薇は、『世界の為にも、自分を美しく咲かせる花』(GA59)です。

色々な観点で話ができます。しかし宗教は、例えば花であるとしたら、素敵だと思います。



P.s. 西洋の道は過酷なものです。孤独との戦いです。だからこそ、花の裏には、
    情けがあります。西洋に情けを向けるより私は西洋を共に生きる方がいい、
    そういう気がします。しかし情けのない日本はもう日本ではないのかも知れません。
    私は、深刻な社会問題が起きうる現実の中で、超越的な偶然という遊びに咲く
    マグノリアの道も良いと思っています。それは薔薇ではなくキリストが必要です。
    蓮の道にはキリストによる救済が避けられなかったのかもしれない、そんな感じです。



*GA59: Metamorphosen des Seelenlebens - Pfade der Seelenerlebnisse - 2.Teil
  (全集59番:魂の諸生活のメタモルフォーゼ -魂経験の諸道- 第二部)
 内容:Ⅰ霊学と言語 Ⅱ笑うこと・泣くこと Ⅲ神秘主義とは何か Ⅳ祈りの本質
 Ⅴ病気と治癒 Ⅵ陽の人と陰の人 Ⅶ勘違いと精神的障害 Ⅷ人間の良心 Ⅸ芸術の使命
 1910年前期 ベルリン  お奨め!

















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