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ルドルフ・シュタイナーやゲーテ的な人間観が どう神道によって承認され、またその逆ができるのか、 人間とは一体何なのか、かなり意味不で判り難いブログ
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シュタイナーの見解では、キリストはイエスと異なる存在です。
3年間だけ、キリストはイエスに降下しました。

『マタイ福音書講義』 (『イエスを語る』:高橋巌訳)を参照しましょう。
私にとってこの福音書は個人的に非常に重い内容です。人間である、それを思い知ります。

ちなみに高橋巌氏はこの本の解説で、ツラン文化やシャーマニズムが、仏教やキリスト教
とは違う文化である事を感じています。やはり中国が気になります。古代中国と言えば、
シュタイナーの見解では、紀元前約3000年に、ルシファーがおよそ40歳の時の人間に
降下しています。  【1919年11月4日:今後この事は中国との関連で原文に触れます】

つまりキリストルシファーの”霊”が降りてくるのです。さらにシュタイナーはサタン
登場させ、この3つはセットと考えています。また別の原則として、転生によって現世に
関わる仏陀やミロクという型があり、これは仏教で多く見られる”菩薩”からの転生型です。
所謂、神憑りにも、通常の神託型から大きく離れ、神霊型菩薩型が見られます。日本に
大きな影響を与えたウシトラの金神は、神託型です。昔の天皇もこの神託型です。
それを高橋巌氏はシャーマニズムと呼んでいます。

   ―パンのみで生きるのではない― 『マタイ福音書講義』の内容考察

私と社会の関係、つまり自我とマルクト(国つまり市場)の関係は、
ニーチェが『ゾロアスターはこう語った』の中に極限の状態で示されています。
ニーチェは自我に対して、初めは「国から逃れよ」と言って超人思想を展開します。
まさに、ゾロアスターの英知・高貴な部分を、仏陀と同じ様に”僧院”に求めています。
”至高”の人間像であり、同時に孤独で連れ合いを求めない聖者像です。それが
ニーチェの超人思想で、いわばより完全な超人の出現の為の”掛け橋”が、
ニーチェなりの世俗否定(ニヒリズム)でした。それは神というよりも人間への
希望でした。それ程ニーチェは人間に期待したのです。

さてキリストはペトロの言行によって、自我の空虚に天(神性)を見出す事を
知ります。それは奇跡的な発見なのだろうと思われます。自我と体という、
両極端の要素がペトロの発言によって、明らかになります。物質と生命力の
ハザマにある利己主義の深遠が、物質の深みに眠る”父の原理”によって、
奇跡的にキリストを認識するという事をです。ここが私が今日述べる、
最もドラマティックなマタイ福音書講義の部分です。物質とエーテルの断絶を
超えるのです。

長い進化によって神に造られて育まれてきた「体」から湧き出る神性が、
キリストを驚かせます。”人間は神の宮”であるという事の奇跡です。
科学者は死せる物質を研究しますが、本来は、この「体から湧き出る奇跡」に
深い意味を見出さなければならないでしょう。天にあるものが地にもある―。

キリストはパン(物質性)のみで生きるのではなく、霊によっても生きるのだ、
と言って、自ら死の運命を辿ります。これは新しい道を与える実践でした。

これを私は今年末、来年とずっと考えていたいと思っています。私の友達は
「金じゃない」と言っていました。私の場合、ペトロを信じたいと思います。
世の中、金じゃない。そう思っています。マルクト=市場=国はまさに、
金が表向きには支配しています。誰もパンなしには生きられない。しかし、
ペトロを信じるという事は、自分や他人という浅はかな人間の第2の自我の
中にも、最高の天の認識があるという事を信じる事です。まさに、世の中は
それ程綺麗なモノではない。しかし第1の自我とファントムは本来、純粋で
ある。『皇帝と金貨の比喩』を用いて、キリスト、シュタイナーは述べます。

「ここにある(皇帝の書かれている)金貨は皇帝のものだ。皇帝のものは
皇帝に与えなさい。けれども人間もそのように見なければならない。
(#コインは至高の金から出来ているが、刻印自体がコインではない事)
そうすればそこにあるものが生ける神の担い手であり、神殿である事に
気付くはずだ。コインを見る様に、人間を見なさい。人間の中に神の像を
見なさい。そうすれば、人間が神のものである事に気付くはずだ」
人間は神と獣です。性善説と性悪説でしょうか。キリストはペトロに怒鳴り、
「サタンよ下がれ。私はお前を好まない。お前の言いたい事は神のもので
なく、人間のものなのだ。」といいます。その時のペトロが第2の自我の
ペテロであり、普通の人としてのペテロです。ペトロが語る事は虚偽だと、
キリストは撥ね退けます。最高のペテロに神がいて、なお普通のサタンです。

ペテロは岩、物質の意味。巌という字でも重みがあっていいのではないでしょうか。

人間は皇帝の描かれたコインなのだという、キリストの言葉は寧ろ微笑ましい。
人間はルシファーに由来する皇帝性(我)は皇帝性に返上すればいい。
簡単な事です。偉そうな人にはそのまま認めればいい。星の王子様の、
小さな星の上の皇帝を思い出します。地球にはそういう人一杯いますがw
しかしどうあっても人間は神のものだ、と結局は人は知るのでしょう。

       -ミロク- 新エッセネ派

キリストは現代に復活するとシュタイナーは述べます。エーテル的にです。
その為にミロクが関係している部分がこのマタイ福音書講義に出てきます。

シュタイナーは、ミロクという”菩薩”が地球に降りて、キリストの行為を
力のあるコトバ(ロゴス)よって、さらに認識させると述べます。それが
シュタイナーのミロク思想です。そしてミロク菩薩の前世というのが、BC100年、
エッセネ派と呼ばれる、ハイラー(霊的治療師)集団に一度転生した存在であり、
さらに以前の転生において釈迦の弟子だった。と述べています。つまり、
ミロクは未来にこの地球で転生する筈であるが、いつも活動しているのであり、
幸運があれば、現世で、生身のそれに出会う事がありえます。

シュタイナーはこの『マタイ福音書講義』の中で、自分の作った運動(アントロ)が
新エッセネ派を見つける事に慎重に役立てられなければならないと言います。

新エッセネ派とは一体何でしょうか?シュタイナーは弥勒菩薩が現代に蘇ると言います。
もしミロク菩薩が、現代に出現するなら、自分をキリストである、とは名乗らないそうです。

シュタイナーの発言の問題点は、20世紀から21世紀にかけて、キリストの再臨を
人間が受け入れる事に失敗するか、成功するか、という一種の予言でした。
今日、その予言は外れつつあります。しかし霊的な資源の枯渇問題から言うと、
何年ずれても来ないかも知れません。ここがシュタイナーの運動の失敗でした。

新エッセネ派は一体どこにいるのでしょう?奇跡を起こす集団はどこにあるのでしょうか?
私達が他の事と同様に、単にそれを知らないという可能性は大きいでしょう。

もう一つの可能性としては、ヒットラーの影響です。彼はチベット人を取り込んで、
何かをしていました。ドイツとスイスにチベット人が世界大戦当時居たのはあまり
知られていません。私がドルナッハで間借りしていた城は1フロア、チベット人が
住んでいたそうです。勿論布教や宗教活動であって、面白い事に、彼らの鏡が
沢山残っていました。私もその鏡をインテリアとして使っていました。シュタイナーは
ハーケンクロイツやチベットの叡智を一部重要視していたようです。ヒトラーが
シュタイナーの死後、急速にそのようなオカルティックな活動に手を出して、
しかも世界大戦を起こしたというのは、シュタイナーにとって一体どうなのでしょうか。

兎に角、ミロクはずっと先の未来には正式に仏になる予定ですが、
果たして20世紀や21世紀に降臨する(した)のかどうかは???
エーテルで、キリストが見えるようになる事にどんな意味があるのでしょうか?
ちなみにキリストをエーテルで見るという事は、あの”西洋化されたキリスト像”を
観るということでは恐らくないと思います。それよりもキリストを観るというのは、
キリストを今日のブログのように長々と、福音書を読まなくても判る、という事なのです。

もしエーテルでキリストを観ると、それはキリストを理解する事と同義なのです。
キリストそのものを判ってしまう、という事です。教義ではなく、意味を理解するのです。
もしかしてアジア人っぽいキリストだったりしたら、ちょっと信じられないんですけどw
今の若い人には昭和で見られなかった繊細さがあります。特に10代後半~20代の人です。

キリストという言葉はこの時点で、岩戸に入る前のアマテラスとでも言うのでしょうか。
つまり太陽神霊が見えるようになる。それが一部の人に起こる。。。ホントでしょうか?

兎に角、本当に高橋巌氏には頭が下がります。しかし日本のシュタイナー翻訳作業が
10年間であまり進んでいないのは、幸運なのか不運なのか。これも原因あってでしょう。

皆様良い新年を+メリークリスマス


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